【ADHD傾向のある子】就学先を決める上で大切な合意形成と親の葛藤

ジュラ美
ジュラ美

こんにちは!

ADHD傾向のある小1息子を育てているジュラ美です!

発達に遅れのある子を育てるママさん、パパさん!

就学準備は順調に進んでいますか?

特に年長のお子さんをお持ちのご家庭は、就学先について悩む方も多いのではないかと思います。

我が家にも発達障がいグレーゾーンである、ADHD傾向の長男がいますが、子どもが年長の春から就学先が決まる秋頃まで親の気持ちが右へ左へと揺れ動き、メンタルを保つのに必死でした(笑)

最終的に『通常級に所属しながら、通級指導教室を利用する』という進路先に落ち着きましたが、進路が決定するまでには色々な葛藤があったので、長男が年長時の親の気持ちを綴っていきたいと思います!

我が子の特性については、以下の記事をご覧ください。

就学先を考える上で参考にしたもの

幼稚園や療育の先生からのアドバイス

やっぱり就学先を考える上で欠かせないのは、普段集団生活をしている幼稚園の様子や、療育での様子を聞くことですよね。

年長時は特に、幼稚園の先生と積極的にコミュニケーションをとり、息子の様子を聞いていました。

療育の先生も子どもの様子だけでなく、親である私の悩みを親身になって聞いてくださったのでメンタル面でとてもありがたかったです。

そんな先生方からの意見は「最初は支援級の方が良いかもしれないね~」というもの。

ジュラ美
ジュラ美

そうですよね~親としても、確かにその方が安心かも

身近に接してくださる先生方のお話はとても参考になりました。

発達検査

特別支援教育についての説明を聞く段階では、まだお医者さんからはっきりとした意見もいただいておらず、どのような進路があるのか詳しく知りませんでした。

ただ療育の先生やお医者さんから勧められて、就学までに2回新版K式発達検査というものを受けていたんです。

新版K式発達検査について

運動や言語、社会性など幅広い発達領域について評価し、発達年齢や発達指数によって示されるもの。

一般的に年齢相応だと、100という数値が標準値になる。

1回目(年中)

1回目は療育機関(母子同室)で検査を受けました。

結果は、全領域で60くらいという結果に…。

検査担当
検査担当

発達段階は2年くらい遅れているかな。就学も見据えて、医療機関を受診された方が良いかもしれないですね

知的の遅れがあるのかないのか、診断名は何なのか、発達障がいなのか…はっきりとしたことを言われなくても、ぼんやりと頭によぎったのはこの気持ち。

ジュラ美
ジュラ美

やっぱり支援学級の方が本人にとって良いのかも

2回目(年長)

2回目は医療機関(母子分離)で検査を受けました。

検査結果を聞くまでの1か月はずっと気持ちが落ち着かずソワソワ…。

ジュラ美
ジュラ美

でも数値だけですべてを図るのは難しいし、検査当日のコンディションもある。

本人の気分もあるんだし、検査結果だけで一喜一憂するのはやめよう!

そんな風に何とか自分を前向きな気持ちにさせながら聞いた結果は…

わたしたち親の不安に反して、年中児では全領域で60だったのに対し、年長児では20も上がり80という数値に!

特に『言語・社会』の分野では、発達指数が30近く伸びていたので、私たち親もお医者さんもびっくりです!

もちろん全領域で80という数値は、同年代の子に比べて発達に遅れがあることを示しているのは事実だけど、少しずつでも成長している!と思えたことが大きな収穫でした。

また検査結果の際には、子どもの検査時の様子や検査結果から分かること、今後の関わり方について心理士さんやお医者さんからアドバイスをいただけるので、とても参考になりましたよ。

医療機関の診察

2回目の発達検査や診察、言語訓練・作業訓練での様子をふまえて、お医者さんからいただいた意見は以下のとおりです。

お医者さんからの意見
  • 知的の遅れはなく、ADHD傾向のある発達障害の疑いがありそう
  • 発達障害の特性は見られるものの、発達障害と断定できるものではない為『傾向』や『疑い』という言葉が添えてある。
  • ADHDという診断名や「傾向・疑い」という意見では『情緒支援級』には入れない
  • 通常級に入りながら、通級指導教室を利用するのが好ましい

親の私たちからすると、あまり考えていなかった進路だったので戸惑いましたが、とりあえず、もう一度教育委員会の担当の方に相談してみようと思いました。

「親の希望」と「進める就学先」が異なるという葛藤を抱えて

親としては「情緒支援級」に入れたい

発達検査や就学相談、小学校見学、医療機関受診と就学に向けて動き出してきた我が家でしたが、子どもの特性を考えると通常級に入れることに不安を感じていました。

ジュラ美
ジュラ美

一番身近に見てくれている療育の先生も「支援級の方が良いのでは」と言っていたし…

発達検査の結果やお医者さんの意見を聞いても、何だか不安だったのです(汗)

そしてパパ・ママともに思いは同じ。

もし長男に知的の遅れがなく、同じ学年の教科書を使って勉強していけるとしたら、情緒支援学級に入れたいという気持ちが強くなっていきました。

情緒支援学級…少人数で手厚い支援を受けながら、学習ペースは該当学年に沿って勉強していく

小学校で受けられる支援(情緒支援学級を含む)については、以下の記事で詳しく綴っています。

通常級に入る選択肢しかないという現実

就学決定までに2回の就学相談がありましたが、2回目の就学相談では希望する進路希望をはっきりと伝えなければいけません。

そこで発達検査やお医者さんからの意見書を提出し、教育委員会の方や就学相談を担当してくださった方に、まだ就学先で迷っていることを正直に伝えました。

すると、ここでも情緒支援級は「ADHD」という診断名や「疑い」というものでは、情緒支援級に入れないと言われたのです。

通常級でやっていけるのかという期待や不安が入り交じり、複雑な気持ちだったけど、実際に入ってみないと分からないし、この進路しかないのであれば背中を押すしかない!と思いました。

合意形成について考える

教育委員会の方は、何度も『親や子どもの意見を尊重し、合意形成を大切にしている』とお話されていたので、必ずしもお医者さんの意見に従わなければいけないというわけではなく、親としての希望を出して良いと思っています。

ただ私たちのように、親が希望する進路が最初から入れないと決まっているパターンもあるので、かなり戸惑いました。

ジュラ美
ジュラ美

あれれ?親の意見が尊重されるって聞いたんだけどな。合意形成とはいったい…

この点については地域によって違いがあるようです。

ADHDという診断名で情緒支援級に入れる地域もあるみたいなので、事前にしっかり確認した方が良いですね!

通級指導教室を利用しながら通常級に所属するという進路に決まって思うこと

最初はもちろん不安でいっぱいでした。

ジュラ美
ジュラ美

ほんとうに本人にとって、この選択が正しかったのかな?でも、この選択肢しかなかったし…

就学先が決まってから入学するまでも、モヤモヤは消えませんでしたが、長男が小学校1年生になり半年が過ぎた今では、これで良かったんだと前向きな気持ちになれている気がします。

人が大好きな長男。

周りの同級生に刺激されながら、少しずつ成長していく我が子を見ていると、通常級に入りながら通級を利用するという形が今の長男に合っていると思えるようになってきました。

ジュラ美
ジュラ美

もちろん周囲に迷惑をかけてしまったら申し訳ないという気持ちでいっぱいです

でも、たくさん悩んで悩んで辿り着いた就学先で、今長男が楽しく頑張っている姿を見ると、親としても「いつでも何があっても応援して、味方でいてあげよう」という気持ちになるのです。

ジュラ美
ジュラ美

発達の遅れに悩むお子さんをもつママさん、パパさん、本人にとってベストな就学先が見つかりますように…

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